外部関係者様9号です。「よろしくお願いします。」「そんな固くならなくて大丈夫☆」 [絡み]
またまた関係者様のご紹介です。というか遅くなってごめんなさい。
らけ様宅、ルシアンさん。
有名な奇術師であらせられます。C.Cをアシスタントとして使ってくださる模様。
しかし、予定が合えば海外遠征もありだということで、C.Cが大変な目に?
外国語は不得手です。そんな時のためのパントマイムじゃないか!
とりあえずパスポート取らせて来ました(笑)。
注意してくださいね、C.Cの向上心は野心と紙一重です~。
らけ様に捧げます。
ところで最初のあれ誰ー!
友達いないから架空の人物だよ!仕方ないんだよ!
遊び仲間っぽい感じの友達ほしいねー!
ほしいー!もれなく大道芸が見られちゃう!
でも代わりにたまにごはんたかられるんだよ!
*** *** ***
「今日晩飯おごって。今オレ金欠。」
電話越しに深いため息が聞こえた。そして聞こえてきた非常に非情な言葉。
「バイトで稼ぐか水でも飲んでろ。」
水にはカロリーが無いためもって数日で動けなくなるんだが。
その間に仕事が入る予定も今はないんだが。短期バイトやるにしても、その間に本業の依頼が来たらバイト辞めなきゃならないだろーが。大変なんだぞ、アレ。最近この辺じゃオレの辞めグセ広まってるし。
それでもその非情な構えを崩さないか?
「稼ぐアテがねぇんだよ。不況だしなー。ついでに水もタダじゃねぇよ。」
「この前仕事入ったとかいう個人料理店どーしたよ?」
顔つないであんならメシくらい食わせてくれんじゃないの、と電話の向こうであっさり言われた。
この先も入れるとは言ってもらったものの、オレはまださして付き合いの長くない仕事先と馴れ合いは持たない主義だ。ましてや飯、プライドが廃る。
そう言うと、
「武士は食わねど高楊枝ーってか?やっぱ水飲んどけ。」
無常にもそこで電話を切られた。
死んだらアイツは末代まで祟ってやろう。
***
フリーでやってるオレは、とにかく横のつながりが少ない。
独学で若輩なのに加えて正規のルールから外れた感じのショーと少しばかり毒を含んだキャラ作りしてるオレが気に入らない大先輩もイラッシャルようで、たまに共演の機会があっても名刺交換でオシマイ。比較的若い同業者にはウケるんだけど…まぁ老害ってヤツだな。
特殊な業界において一匹狼してるのはイコール仕事の不安定さに繋がるわけで、ネットにHPは開いてあるもののリンクは少なく、その細い道を辿って来て正式な依頼を受けるよりは路上スカウトの方が圧倒的に多い。
オレとしても見てもらって決めてくれた方が後々楽だからありがたいんだが、そういうのは大抵が一日二日の短期雇いだ。
安定収入は夢のまた夢…と思いつつとりあえず仕事メールをチェックすると、珍しく新着が一件。
メールの送信元は以前何度か世話になった企画会社からだった。
急だけどスケジュールは?バッチリ空いてます。
依頼は三日間で一日最低二回?OKOK。
仕事料…相変わらず安いけどいくらなんでも安すぎじゃないか、コレ。
って、アシスタント研修?
ピン芸人にアシスタント依頼?しかも研修。
とりあえず背に腹は変えられないから早速承諾メールを送って、折り返し詳細を貰った。
***
「はぁ、怪しげ…いや、雰囲気のある店だなぁ?」
裏路地に建つ一軒のバーの前でオレは思わず呟いた。
プリントアウトした紙を見て、住所に間違いがないか確認する。…残念、間違いない。
衣装・メイク道具その他を入れた鞄をキャリーでごろごろ引きずって、ノックが聞こえるかわからない分厚そうな店のドアを、それでも礼儀として一応ノックしてから開ける。
一瞬閉まってる可能性を考えたが、ドアはすんなり開いた。
「こんにちはーどなたかいらっしゃいますかー?」
暗い。
夜間営業が主であろう昼日中のバーに客がいるはずもなく。いるとしたら営業関係者だろうが、暗い店内には人の気配はなかった。
ドアが開いていたということはオレが来る事くらいは連絡が行っているはずだ。
なら問題ナシ。不法侵入で突き出されても言い訳は準備OK。
そう判断し、キャリーを引いて店の中に入る。
入ってドアを閉めた途端にパ、とスポットがひとつ点いた。
「いらっしゃい。」
さっき薄暗い中で見たときには確実にいなかったはずの人物がオレを迎えた。
***
「ようこそ、クラウン・クラウン君。」
認識と思考が一瞬マッチしない。
見た目は中性、むしろ女寄りで黒に縦縞のレオタードと真っ赤なタイ。ピンクのラメブーツがスポットライトにキラキラ光っている。
燃えるような朱色の髪が暖色の光の中で際立つ。
なのに耳が捉えた声は高めではあるがれっきとした男のもの。
奇術師ルシアンの名前くらいは有名だからさすがに聞いた事はあったけれど、性別までは知らない。
呆気にとられたオレに、彼もしくは彼女が
「何か見せてほしいなー。普段でもひとつくらいは仕込んでるでしょ?ネタ。」
とにっこり微笑む。
疑問は後回しにするしかないようだ。もっとも、後で聞いても教えてくれるかわからないけどな。
ジーパンの左ポケットから小さな赤いスポンジボールをひとつ取り出す。
ふにふにするソレを右手の人差し指と中指の間にはさんで両面を見せ、タネも仕掛けもありませんよ、と無言のアピール。
次に指先を緩めて掌の中にボールを落とす。すぐさま拳を作って手の甲を見せながら指先の動きで揉む…ように見せかける。
手を開くとスポンジボールは二つに。
更にそれを握って同じ動作を繰り返すと今度は四つ。
そして八。十六はさすがに仕事くらいでしか持ち歩かない。
ラストに手からこぼれそうになる八つの赤を両手で揉むと、今までの四倍くらいのサイズのスポンジボールひとつに変化。
業界人どころか一般人にすらネタが割れてる初歩のマジックだが、オレはこれが好きだ。
スポンジボールを手の内から消して軽く一礼すると、拍手された。
「うん、思ってたより器用みたいだね。見せ方がキレイ。これならアシスタントにしても大丈夫そう。」
「どうも。ところで本物のルシアン・ネイルさん、ですよね?」
「うん?」
「ノーコメでもいーんですけど、男ですか?女ですか?」
ルシアンはああ、と自分の姿を見下ろして頷いた。
「女装してるけど僕は男だよ。」
とりあえずすっきりした。
***
どうやらオレは光栄にも、高名な奇術師ルシアン・ネイルのアシスタントとして正式に認められたらしい。
さすがは、と言うべきか、ルシアンはどこからか次々とマジック道具を出して来てはオレに使い方を説明する。
その雑多さに研修期間の三日間はてんてこまい確定だなと思う。
「ここやパブなんかでやるのはこれくらい。舞台ならもっと大掛かりなイリュージョンがあるから覚悟してね。」
ルシアンのいわゆる『これくらい』だけでも相当の覚悟しなきゃいけないのだが。
まぁ何とかやってみせよう。
「今日からさっそく助手してもらうから、お客が来る前にちょっと練習ね。あ、着替えるならそっち、奥に部屋あるから。荷物もそこに置いておいて。」
「了解です。」
「失敗してもフォローはするから気楽にねー。」
キャリーを引きながら「はぁい」と返事はしたものの、失敗する気はさらさらない。
してもそうは見せない。
つーかこれからのちょっと練習、でアシ業は完璧にモノにしてやる。
あわよくばマジックのネタもいただいて…と不穏な考えを抱きながら、オレはその奥の部屋とやらへ向かう。
振り向いたわけではないけれど、背後でルシアンが上機嫌にマジック道具をそろえている気配が伝わってきた。
描いていたら楽しくなって、うっかりルシアンさんをモロ女性体型に…。C.Cは私服が残念な人です。
らけ様宅、ルシアンさん。
有名な奇術師であらせられます。C.Cをアシスタントとして使ってくださる模様。
しかし、予定が合えば海外遠征もありだということで、C.Cが大変な目に?
外国語は不得手です。そんな時のためのパントマイムじゃないか!
とりあえずパスポート取らせて来ました(笑)。
注意してくださいね、C.Cの向上心は野心と紙一重です~。
らけ様に捧げます。
ところで最初のあれ誰ー!
友達いないから架空の人物だよ!仕方ないんだよ!
遊び仲間っぽい感じの友達ほしいねー!
ほしいー!もれなく大道芸が見られちゃう!
でも代わりにたまにごはんたかられるんだよ!
*** *** ***
「今日晩飯おごって。今オレ金欠。」
電話越しに深いため息が聞こえた。そして聞こえてきた非常に非情な言葉。
「バイトで稼ぐか水でも飲んでろ。」
水にはカロリーが無いためもって数日で動けなくなるんだが。
その間に仕事が入る予定も今はないんだが。短期バイトやるにしても、その間に本業の依頼が来たらバイト辞めなきゃならないだろーが。大変なんだぞ、アレ。最近この辺じゃオレの辞めグセ広まってるし。
それでもその非情な構えを崩さないか?
「稼ぐアテがねぇんだよ。不況だしなー。ついでに水もタダじゃねぇよ。」
「この前仕事入ったとかいう個人料理店どーしたよ?」
顔つないであんならメシくらい食わせてくれんじゃないの、と電話の向こうであっさり言われた。
この先も入れるとは言ってもらったものの、オレはまださして付き合いの長くない仕事先と馴れ合いは持たない主義だ。ましてや飯、プライドが廃る。
そう言うと、
「武士は食わねど高楊枝ーってか?やっぱ水飲んどけ。」
無常にもそこで電話を切られた。
死んだらアイツは末代まで祟ってやろう。
***
フリーでやってるオレは、とにかく横のつながりが少ない。
独学で若輩なのに加えて正規のルールから外れた感じのショーと少しばかり毒を含んだキャラ作りしてるオレが気に入らない大先輩もイラッシャルようで、たまに共演の機会があっても名刺交換でオシマイ。比較的若い同業者にはウケるんだけど…まぁ老害ってヤツだな。
特殊な業界において一匹狼してるのはイコール仕事の不安定さに繋がるわけで、ネットにHPは開いてあるもののリンクは少なく、その細い道を辿って来て正式な依頼を受けるよりは路上スカウトの方が圧倒的に多い。
オレとしても見てもらって決めてくれた方が後々楽だからありがたいんだが、そういうのは大抵が一日二日の短期雇いだ。
安定収入は夢のまた夢…と思いつつとりあえず仕事メールをチェックすると、珍しく新着が一件。
メールの送信元は以前何度か世話になった企画会社からだった。
急だけどスケジュールは?バッチリ空いてます。
依頼は三日間で一日最低二回?OKOK。
仕事料…相変わらず安いけどいくらなんでも安すぎじゃないか、コレ。
って、アシスタント研修?
ピン芸人にアシスタント依頼?しかも研修。
とりあえず背に腹は変えられないから早速承諾メールを送って、折り返し詳細を貰った。
***
「はぁ、怪しげ…いや、雰囲気のある店だなぁ?」
裏路地に建つ一軒のバーの前でオレは思わず呟いた。
プリントアウトした紙を見て、住所に間違いがないか確認する。…残念、間違いない。
衣装・メイク道具その他を入れた鞄をキャリーでごろごろ引きずって、ノックが聞こえるかわからない分厚そうな店のドアを、それでも礼儀として一応ノックしてから開ける。
一瞬閉まってる可能性を考えたが、ドアはすんなり開いた。
「こんにちはーどなたかいらっしゃいますかー?」
暗い。
夜間営業が主であろう昼日中のバーに客がいるはずもなく。いるとしたら営業関係者だろうが、暗い店内には人の気配はなかった。
ドアが開いていたということはオレが来る事くらいは連絡が行っているはずだ。
なら問題ナシ。不法侵入で突き出されても言い訳は準備OK。
そう判断し、キャリーを引いて店の中に入る。
入ってドアを閉めた途端にパ、とスポットがひとつ点いた。
「いらっしゃい。」
さっき薄暗い中で見たときには確実にいなかったはずの人物がオレを迎えた。
***
「ようこそ、クラウン・クラウン君。」
認識と思考が一瞬マッチしない。
見た目は中性、むしろ女寄りで黒に縦縞のレオタードと真っ赤なタイ。ピンクのラメブーツがスポットライトにキラキラ光っている。
燃えるような朱色の髪が暖色の光の中で際立つ。
なのに耳が捉えた声は高めではあるがれっきとした男のもの。
奇術師ルシアンの名前くらいは有名だからさすがに聞いた事はあったけれど、性別までは知らない。
呆気にとられたオレに、彼もしくは彼女が
「何か見せてほしいなー。普段でもひとつくらいは仕込んでるでしょ?ネタ。」
とにっこり微笑む。
疑問は後回しにするしかないようだ。もっとも、後で聞いても教えてくれるかわからないけどな。
ジーパンの左ポケットから小さな赤いスポンジボールをひとつ取り出す。
ふにふにするソレを右手の人差し指と中指の間にはさんで両面を見せ、タネも仕掛けもありませんよ、と無言のアピール。
次に指先を緩めて掌の中にボールを落とす。すぐさま拳を作って手の甲を見せながら指先の動きで揉む…ように見せかける。
手を開くとスポンジボールは二つに。
更にそれを握って同じ動作を繰り返すと今度は四つ。
そして八。十六はさすがに仕事くらいでしか持ち歩かない。
ラストに手からこぼれそうになる八つの赤を両手で揉むと、今までの四倍くらいのサイズのスポンジボールひとつに変化。
業界人どころか一般人にすらネタが割れてる初歩のマジックだが、オレはこれが好きだ。
スポンジボールを手の内から消して軽く一礼すると、拍手された。
「うん、思ってたより器用みたいだね。見せ方がキレイ。これならアシスタントにしても大丈夫そう。」
「どうも。ところで本物のルシアン・ネイルさん、ですよね?」
「うん?」
「ノーコメでもいーんですけど、男ですか?女ですか?」
ルシアンはああ、と自分の姿を見下ろして頷いた。
「女装してるけど僕は男だよ。」
とりあえずすっきりした。
***
どうやらオレは光栄にも、高名な奇術師ルシアン・ネイルのアシスタントとして正式に認められたらしい。
さすがは、と言うべきか、ルシアンはどこからか次々とマジック道具を出して来てはオレに使い方を説明する。
その雑多さに研修期間の三日間はてんてこまい確定だなと思う。
「ここやパブなんかでやるのはこれくらい。舞台ならもっと大掛かりなイリュージョンがあるから覚悟してね。」
ルシアンのいわゆる『これくらい』だけでも相当の覚悟しなきゃいけないのだが。
まぁ何とかやってみせよう。
「今日からさっそく助手してもらうから、お客が来る前にちょっと練習ね。あ、着替えるならそっち、奥に部屋あるから。荷物もそこに置いておいて。」
「了解です。」
「失敗してもフォローはするから気楽にねー。」
キャリーを引きながら「はぁい」と返事はしたものの、失敗する気はさらさらない。
してもそうは見せない。
つーかこれからのちょっと練習、でアシ業は完璧にモノにしてやる。
あわよくばマジックのネタもいただいて…と不穏な考えを抱きながら、オレはその奥の部屋とやらへ向かう。
振り向いたわけではないけれど、背後でルシアンが上機嫌にマジック道具をそろえている気配が伝わってきた。
描いていたら楽しくなって、うっかりルシアンさんをモロ女性体型に…。C.Cは私服が残念な人です。
あーーーおはようございますω^
うふふにまにまが…←
本当は昨日の夜中に伺って眠気がぶっとんでテンションMAXになったんですが、
やっぱり何度よんでも素敵すぎます…!
ルシアンがこんなにいい人だとおもいませんでした(なんで
女体型万歳ですね!
もう胸とおしりにずっきゅんです^q^
本当にありがとうございますv
by らけ (2009-09-21 08:15)
おそようございますー。むしろこにちーはDEATH★
やだー、あの人にまにましてるー(笑)。
眠い時に来ちゃ駄目ですよ。飛ぶか落ちるか二者択一の場所なんですから。落ちる方が圧倒的に多いですけどね。
ルシアンさんはイジワルというよりイタズラの気が強いと思ってます。にこにこしながらチクチクとか(あれ、これはイジメ?)。
本気で落ち込んだら慌ててフォローしてくれそう。
やはり絵の相性があるのか、非常に描き易うございました。
女性寄りの顔と体型大好きー!
でも素で170㎝あるんですよね。うちのC.Cは183ありますが。でけぇにょ。
こちらこそ関係持ってくださってありがとうございます。
存分にしごいてやってください~。
by ヤシロ (2009-09-21 12:55)
再度失礼します(え
やーんみられましたかー笑←
いえいえ…!もう疲れがぶっとんでぐっすりできたので感謝ですω^y
そうですね、けらけら笑いながらちょっかい出してきそうです←
肩のつんつんぷにっ(何)とかやってほしいものです(
ほんとうですか、こちらこそありがとうございますω
女性はやっぱり曲線美ですからね、私はちがいますけど^q^
私自身小さいので170でも十分にかんじてしまいます…!
でも27歳のおさーんで170て小さい方ですかね?
で、本題なんですが、今日追記でちまっと借りさせていただきましたv
あ、でもおまけ絵なので適当です^q^報告だけしときますねw
by らけ (2009-09-21 22:12)
見ちゃいました☆
それってもしや笑い疲れ…いえ、何でも(どよんど)。
ぷにっとしようとして約15㎝差にほんのりむかっ腹を立てるルシアンさん。「ちょっとしゃがんで!」でもう1回(笑)。
女子はウエストから尻のラインが好きなんですよー。描いていて至福。変態じゃないもん!
私も背低いですよ。ヒールやソールで誤魔化していますが。170ならそこそこかと。
27はおっさんか…て、それで更に派手な衣装を検討するんですか!!しかもきわどいの!!(追記拝見してきました)
あのウインドウのを買ったとしたらどこにボール入れるんだろう?と人ごとながら気になりましたのねん。
ていうかルシアンさん対抗意識強すぎです(笑)。
by ヤシロ (2009-09-21 23:05)