外部関係者様6号です。「…。」「機嫌が悪いのか?」「常態。」 [絡み]
新しい関係者様のご紹介ですー。みしろ様宅ホーニ氏。
なんと今回はこ・い・び・と。
しかもあの(どの?)つーさんと、ですよ。
時代がかった人称がびみょ~にかぶるので「あるぇ?今どっち喋ってるの?」な状態になりました。
つーさんは性別不詳になっているのですが婿らしいです。
ホーニ氏と20㎝強身長差があろうと婿らしいです(笑)。
つーさんはきっと無自覚Sだから婿でも気の強い嫁でもまぁどっちでもいいと思うんだ。
むしろホーニ氏のヘタレ乙女化の方が重要問題…orz
このようなものでよろしければみしろ様に捧げつくします。
ごめんなさーい!出会いシチュエーションがなかったからさー!
なんか一目惚れ風味?!になっちゃってー!
ついでになんか小難しい輪廻主張やってない?!
だってつーさんだしー!!
本当はつーさんの過去も含めてもっと色々書き込みたかったらしいよ!
*** *** ***
「暑いな。今日は遠出するような日ではなかったか…。」
呟いた大柄な男は、体を捻って地面に届きそうなほど長い己の髪をうっとうしそうに見た。
その色はここしばらくやたら働き者な太陽の光を受けて輝く黄金。
乱反射する光が目に刺さったのか、男は蒼穹を写し取ったような目を少し細めた。
「とりあえず休む場所を探さねばな。…倒れる。」
本人は気に入っているが、どう見ても考えても動きにくい服を引きずって男は再びゆっくりと歩き出した。
でたらめに、ではない。
歩く方角から幾分涼しい風の気配を感じる。
暑さで感覚が狂っているのではなければよいが、と男は胸の内で呟いた。
***
いつものように墓の近くで昼寝をしていた終名はふと目を開けた。
「生者…だが…。」
空を見上げて習い性となった独り言をぽつりと口にする。
「来る、か?」
しばらく気配を探ってから、終名は視線を伏せた。
ちょうど日陰になっていたその場所から無駄のない静かな動作で立ち上がる。
敷いていた薄紫の単を肩に掛けると、迷いもせずに墓地の入り口へ足を向けた。
***
「止まれ。」
風の気配を頼りに歩いて来た男は、その言葉に含まれた冷たい警告の響きに素直に従った。
もっとも、警告を放った相手に弓を向けられていれば当然の選択だ。
「汝のような輩がこの場に何用だ。」
「その口振りでは、我が何者かは理解しているようだな。だが我に害意はない。」
涼む場所を探していた、と言いながら男は数メートル先で弓を構える相手を見る。
切れ長の青い目、自分の金髪とは反対に日に当たっても冷たく見える白髪。
暑さも盛りだというのに、きっちり着込んだ白い和服の上に薄紫の衣を一枚重ねている。
その佇まいを見るうちに、引き絞った矢に狙いを定められているのとは別の高揚感を男は感じ始めた。
「害意が無い。そのような戯言を信じろと?」
薄い唇が淡々と言葉を吐く。
抑揚のあまりないその口調と射すくめる氷の視線で、通常ならば体感温度は二度は下がったに違いない。
だが、男の高揚感はせっかくの涼を完全に無にしていた。
「信じる方が少ないだろうな。」
言葉を交わす間にも、容赦ない太陽光線が対峙した二人をじりじりと焼く。
片や汗すらも浮かべないが、男の方は歩いて来た疲労もあって限界だった。
ふいに視界が周囲からじわりと暗くなったかと思うと、そこで男の意識は途切れた。
***
涼しい。いや、冷たい。
覚醒する前のぼんやりした意識の中で、男は見たことのない雪というものを見ていた。
ただ白いというそれはだんだんと人の形を取り始めて…。
はっと目を見開く。
最初に目に入ったのは、板張りの天井だった。
暑さにやられたのかこめかみのあたりがずきずきと痛む。そこに手をやって初めて、額の上に濡れた布が置いてあることに気付いた。
目だけで周りを見渡すと、質素な畳の部屋に布団が敷かれ、そこに寝ているらしい。
「『/wind』」
聞こえるか聞こえないかという声と共に一陣の風が部屋を通り抜ける。
それよりも大きくぱちん、と何かを切る音が聞こえた。
男は額から布を取り近くにあったたらいに丁寧に入れると、音のした方へいざった。
***
「もう目が覚めたか。」
ぱちん。
縁側へ出た男が見たのは、薄紫の単の後姿。
後姿はそれだけ口にするとまた、ぱちん、と音をさせた。
「あ、あぁ…その、汝が運んでくれたのか?」
己より20センチは低いであろう華奢な後姿を見ながら男は問いかけた。
「少々他より力を借りた。倒れて手を煩わすならば少し体躯を考えろ。」
「すまん。」
その大きな体躯で恐縮した男を、単を軽く揺らして終名が振り返った。
摘み取った菊の花芽を手から零しながら口を開く。
「我が名は終名という。汝の名は。」
仮面ほどにも表情の変わらない顔は、地面に落ちたまだ青く固い花芽に向けられたままだ。
機嫌を損ねているのかと、男は少し不安になった。
「ホーニだ。やはり我のような者を入れるのは嫌だったのであろう?」
「別に。」
倒れた者を放って置く方が後味が悪い、と終名はさらりと答える。
そこに無理をしている様子は見えなかった。
「ならば何故目を逸らすのだ。我が―」
「…そのような事を気にするのか。」
終名は軽く口元を歪めた。
笑った、のだろうかとホーニが逡巡する間に終名がホーニに対して正面を向いた。
違和感。
「我は能力を使うと目の色が薄くなる。それに誰かと正対するのは慣れぬのでな。」
青から今は薄水色の目になった終名は、何でもないことだと言わんばかりの風情で涼しげな視線を寄越した。
***
「我は汝らのような者であるから敵視する訳では無い。この地の静寂を乱す者を全て敵と見做す。ただ、汝らの仲間にそういった者が多いのは事実でな…故に先の問い掛けは通例となった。」
「ということは我の言葉を信じたと理解しても良いのか?」
「ふむ…取り敢えずは目の前で倒れられた故助けたのだが。あの場で干乾びられても処理に困る。」
菊の生垣に囲まれたかのような小屋の縁側に並んで座った二人は、ぽつぽつと会話を交わした。
「それに…命はただ一度故に。」
「我らはそうだが…汝、終名達のような存在は転生が可能であろう?」
ホーニはかつて友人と話したことと反対の言葉を放った終名を疑問の目で見た。
自分のようなモンスターは一時しか生きることを許されない。だが、リヴリーという種は違うのだと。
「確かに何度も生まれ変わる事は我らにとって不可能では無い。されど我らであっても、転生する者などこの世で幾らにも満たぬ。…我は我が意志において転生を拒むのだが。」
死は死、我は我らも汝らも同じ立場で在るべきだと考える。
そう言うと、終名は口をつぐんだ。
すっかり青味の戻った目は伏し気味に、先ほど摘み取った花芽を見つめていた。
「我も、終名…達も同じ立場であるべき…。」
ホーニは終名の横顔を見ながらその言葉を繰り返して、ほんの少し微笑した。
***
「帰る際にまた倒れるな。汝を拾った者は迷惑千万だ。」
「日も傾いた、大丈夫であろう。今日は助かった。」
ホーニが何か続けたそうな顔で終名を見た。
察した終名は軽く促す。
「何だ。」
「…また来ても、良いか?」
「墓しかないが。」
「終名がいる。我はそれだけでまた来たいのだ。」
「……。好きにすれば良い。」
短い沈黙の後終名はそれだけ言うと、あっさり背を向けて墓地へと戻る。
ホーニは視界から完全に消えるまでその背中を見送った。
ホーニ氏が乙女化するのは嫁だから?服や髪のディテールは理解した…と思います。描けないだけで。
なんと今回はこ・い・び・と。
しかもあの(どの?)つーさんと、ですよ。
時代がかった人称がびみょ~にかぶるので「あるぇ?今どっち喋ってるの?」な状態になりました。
つーさんは性別不詳になっているのですが婿らしいです。
ホーニ氏と20㎝強身長差があろうと婿らしいです(笑)。
つーさんはきっと無自覚Sだから婿でも気の強い嫁でもまぁどっちでもいいと思うんだ。
むしろホーニ氏のヘタレ乙女化の方が重要問題…orz
このようなものでよろしければみしろ様に捧げつくします。
ごめんなさーい!出会いシチュエーションがなかったからさー!
なんか一目惚れ風味?!になっちゃってー!
ついでになんか小難しい輪廻主張やってない?!
だってつーさんだしー!!
本当はつーさんの過去も含めてもっと色々書き込みたかったらしいよ!
*** *** ***
「暑いな。今日は遠出するような日ではなかったか…。」
呟いた大柄な男は、体を捻って地面に届きそうなほど長い己の髪をうっとうしそうに見た。
その色はここしばらくやたら働き者な太陽の光を受けて輝く黄金。
乱反射する光が目に刺さったのか、男は蒼穹を写し取ったような目を少し細めた。
「とりあえず休む場所を探さねばな。…倒れる。」
本人は気に入っているが、どう見ても考えても動きにくい服を引きずって男は再びゆっくりと歩き出した。
でたらめに、ではない。
歩く方角から幾分涼しい風の気配を感じる。
暑さで感覚が狂っているのではなければよいが、と男は胸の内で呟いた。
***
いつものように墓の近くで昼寝をしていた終名はふと目を開けた。
「生者…だが…。」
空を見上げて習い性となった独り言をぽつりと口にする。
「来る、か?」
しばらく気配を探ってから、終名は視線を伏せた。
ちょうど日陰になっていたその場所から無駄のない静かな動作で立ち上がる。
敷いていた薄紫の単を肩に掛けると、迷いもせずに墓地の入り口へ足を向けた。
***
「止まれ。」
風の気配を頼りに歩いて来た男は、その言葉に含まれた冷たい警告の響きに素直に従った。
もっとも、警告を放った相手に弓を向けられていれば当然の選択だ。
「汝のような輩がこの場に何用だ。」
「その口振りでは、我が何者かは理解しているようだな。だが我に害意はない。」
涼む場所を探していた、と言いながら男は数メートル先で弓を構える相手を見る。
切れ長の青い目、自分の金髪とは反対に日に当たっても冷たく見える白髪。
暑さも盛りだというのに、きっちり着込んだ白い和服の上に薄紫の衣を一枚重ねている。
その佇まいを見るうちに、引き絞った矢に狙いを定められているのとは別の高揚感を男は感じ始めた。
「害意が無い。そのような戯言を信じろと?」
薄い唇が淡々と言葉を吐く。
抑揚のあまりないその口調と射すくめる氷の視線で、通常ならば体感温度は二度は下がったに違いない。
だが、男の高揚感はせっかくの涼を完全に無にしていた。
「信じる方が少ないだろうな。」
言葉を交わす間にも、容赦ない太陽光線が対峙した二人をじりじりと焼く。
片や汗すらも浮かべないが、男の方は歩いて来た疲労もあって限界だった。
ふいに視界が周囲からじわりと暗くなったかと思うと、そこで男の意識は途切れた。
***
涼しい。いや、冷たい。
覚醒する前のぼんやりした意識の中で、男は見たことのない雪というものを見ていた。
ただ白いというそれはだんだんと人の形を取り始めて…。
はっと目を見開く。
最初に目に入ったのは、板張りの天井だった。
暑さにやられたのかこめかみのあたりがずきずきと痛む。そこに手をやって初めて、額の上に濡れた布が置いてあることに気付いた。
目だけで周りを見渡すと、質素な畳の部屋に布団が敷かれ、そこに寝ているらしい。
「『/wind』」
聞こえるか聞こえないかという声と共に一陣の風が部屋を通り抜ける。
それよりも大きくぱちん、と何かを切る音が聞こえた。
男は額から布を取り近くにあったたらいに丁寧に入れると、音のした方へいざった。
***
「もう目が覚めたか。」
ぱちん。
縁側へ出た男が見たのは、薄紫の単の後姿。
後姿はそれだけ口にするとまた、ぱちん、と音をさせた。
「あ、あぁ…その、汝が運んでくれたのか?」
己より20センチは低いであろう華奢な後姿を見ながら男は問いかけた。
「少々他より力を借りた。倒れて手を煩わすならば少し体躯を考えろ。」
「すまん。」
その大きな体躯で恐縮した男を、単を軽く揺らして終名が振り返った。
摘み取った菊の花芽を手から零しながら口を開く。
「我が名は終名という。汝の名は。」
仮面ほどにも表情の変わらない顔は、地面に落ちたまだ青く固い花芽に向けられたままだ。
機嫌を損ねているのかと、男は少し不安になった。
「ホーニだ。やはり我のような者を入れるのは嫌だったのであろう?」
「別に。」
倒れた者を放って置く方が後味が悪い、と終名はさらりと答える。
そこに無理をしている様子は見えなかった。
「ならば何故目を逸らすのだ。我が―」
「…そのような事を気にするのか。」
終名は軽く口元を歪めた。
笑った、のだろうかとホーニが逡巡する間に終名がホーニに対して正面を向いた。
違和感。
「我は能力を使うと目の色が薄くなる。それに誰かと正対するのは慣れぬのでな。」
青から今は薄水色の目になった終名は、何でもないことだと言わんばかりの風情で涼しげな視線を寄越した。
***
「我は汝らのような者であるから敵視する訳では無い。この地の静寂を乱す者を全て敵と見做す。ただ、汝らの仲間にそういった者が多いのは事実でな…故に先の問い掛けは通例となった。」
「ということは我の言葉を信じたと理解しても良いのか?」
「ふむ…取り敢えずは目の前で倒れられた故助けたのだが。あの場で干乾びられても処理に困る。」
菊の生垣に囲まれたかのような小屋の縁側に並んで座った二人は、ぽつぽつと会話を交わした。
「それに…命はただ一度故に。」
「我らはそうだが…汝、終名達のような存在は転生が可能であろう?」
ホーニはかつて友人と話したことと反対の言葉を放った終名を疑問の目で見た。
自分のようなモンスターは一時しか生きることを許されない。だが、リヴリーという種は違うのだと。
「確かに何度も生まれ変わる事は我らにとって不可能では無い。されど我らであっても、転生する者などこの世で幾らにも満たぬ。…我は我が意志において転生を拒むのだが。」
死は死、我は我らも汝らも同じ立場で在るべきだと考える。
そう言うと、終名は口をつぐんだ。
すっかり青味の戻った目は伏し気味に、先ほど摘み取った花芽を見つめていた。
「我も、終名…達も同じ立場であるべき…。」
ホーニは終名の横顔を見ながらその言葉を繰り返して、ほんの少し微笑した。
***
「帰る際にまた倒れるな。汝を拾った者は迷惑千万だ。」
「日も傾いた、大丈夫であろう。今日は助かった。」
ホーニが何か続けたそうな顔で終名を見た。
察した終名は軽く促す。
「何だ。」
「…また来ても、良いか?」
「墓しかないが。」
「終名がいる。我はそれだけでまた来たいのだ。」
「……。好きにすれば良い。」
短い沈黙の後終名はそれだけ言うと、あっさり背を向けて墓地へと戻る。
ホーニは視界から完全に消えるまでその背中を見送った。
ホーニ氏が乙女化するのは嫁だから?服や髪のディテールは理解した…と思います。描けないだけで。
ほのかな恋心が浮かんでいる感じがしますね§^。^§
by 雪渦 (2009-07-12 09:48)
きゃーーーーー!!
ヤシロ様愛してます!!!!
ホントすみません、こんなデカイ嫁・・・
あぁあああ、でも終名さんと恋人関係結べたなんてホントに夢みたいです*´∀`*
もーホーニさんは図体に似合わず乙女化万歳!!
その内自分の体格と終名さんの体格比較して落ち込むという更に乙女な展開に!!
うへへへ・・・
ありがたく頂戴していきます!!
わーーーーーい♪
私も今度終名さん拉致させていただきます!!(←犯行予告!?
by みしろ (2009-07-12 12:43)
コメ返し遅くなってすみません~★
>雪渦様
そ、そうですか?
基本がギャグとホラー脳なので少しでもラブものを書こうとすると素敵にワケが分からなくなります。
愛ってナンデスか?(聞くなぃ!)
>みしろ様
どこからか絹を裂くような悲鳴が!
え?え?愛されてる?愛されてるの?
いやー、本当にでっかいですよね、ホーニ氏。つーさんが170そこそこを考えていたので(設定に書けよ)20㎝差に驚きました。
でっかい兄さんが密かに乙女しているのってかなり萌えますよね。実際いたらどうなのかは知りませんが。
あー、ホーニ氏気にしそう!そして反対に全く乙女心が分からず気にもしないつーさん。
「何を考え込んでいる?」「(ホーニ氏がんばって説明)」「…そのようなもの気にする程の事でも無い上にしても仕方あるまい。」とか。ヒドイ(笑)。
ぜひ拉致してください!みしろ様の描かれるホーニ氏とつーさんが見たいな♪とか言ってみたりしてVv
by ヤシロ (2009-07-14 00:37)