外部関係者様第1号です。「できたとはなあ。」「なってやったぞ!」 [絡み]
らけ様のお宅の椿・フレミングちゃん(さん?)とイクスがケンカ仲間になりました(グッ)。
ケンカ仲間といってもびみょ~な線かもしれません。
むしろお互いでケンカしてそうなイメージがあるのですが、らけ様どうしましょう?
ケンカ魔が2人減ってリヴ界が平和になればOKでしょうか?
平和になる…気がどうもしないのは気のせいですよね?
ヤシロがまた駄文を書いたよ!
捏造しまくりな2人のケンカ魔の出会いだよ!
文も絵もらけ様に捧げるそうだよ!
期待は…しない方が身のためだね!!
*** *** ***
「んー、どっかでケンカやってやがんな。」
白くあやふやな世界でイクスはあくび混じりに呟いた。
ゴンだかガンだかガラピシャーンだかいう不吉な音が聞こえたと思われる方向へ、ふらふらゆらゆらと漂うように近寄っていく。
「んだよ、ほとんど終わってんじゃねえか。しかもケンカじゃねえし。」
外をのぞいて一言。
のぞいた先にはミツバチの死骸が転がっていた。
ハチ、クモ、カマキリ、タガメというのは、遺伝子操作で『誰か』が作った改良…いや、改悪種らしい。
一括してモンスターと呼ばれる彼らと出会うと大抵はろくなことにならないが、それまでに殺した相手のお宝を溜め込んでいたりする。
それを狙うハンターもそれなりにいるのだ。
イクスにはその趣味がいまいちよくわからないが。
「ケンカすんならやっぱ同種がいいよなあ?」
絶対にその方が面白い。
タバコに火をつけながらイクスが誰もいない空間に賛同を求める。
返事など微塵も期待していなかったが、タイミング良くゴシャッと何か潰れたような音がした。
「んだあ?」
距離的に少し遠い。
音の近くに辿り着くまでにもう二回。ついでにブンブンという低い風の唸る音が混じる。
ようやく実世界の音源と接する辺りに来ると、イクスは外を確かめもせず、手近に浮いていた水晶付のバングルに手を伸ばした。
***
「…廃墟か?」
実体化したイクスがバングルを嵌め直しながら白けた顔をする。目の前にあるのはひび割れて今にも崩れそうな灰色の壁だった。どうやら建物の内側、左右の長さを見ると廊下らしい。
面白そうな音がしたから来てやったっつーのに。
煙草をくわえたまま舌打ちした瞬間、あの低い風の唸りが聞こえた。
特別カンが鋭いとは思わない。だが、死なない程度に目端は利く。
音と共に壁のひびが大きくなったのをイクスの黒い目は見逃さなかった。
横様に飛び、頭から突っ込むようにごろごろと何回転かする。烈しい風が横を通り過ぎた。
すぐに膝立ちになり、先ほどまで立っていた場所を確認する。
爆発でも起きたような大穴が開いていた。
床もすっぽり抜けているようで、ここが二階以上の建物と知れる。
「つか何だよ今の?!」
ガラスなどとうに四散して枠しか残っていない窓から頭を出す。
濃いピンク色と赤、そして長い黒が見えた。
***
「なんでおいらの思った方にいかねえんだ?」
濃いピンク色がかくんと横に倒れる。
さらっと色が重力に沿って流れた。
「っじゃもっかい―」
「ちょっと待てちょっと待てちょっと待てー!!そこのガキ!!」
長い黒を構えかけた濃いピンク色が上を向いた。目も同じ色をしている。
「今アレやったのお前か?!だったらオレが避難するまで次やんじゃねえぞ!」
窓から身を乗り出し、イクスは破壊跡を指差して怒鳴った。
しかし濃いピンク色はにぃっと口元を歪めた。
そして構えた黒く長い、少女が持つにはどう考えても不釣合いな剣が思いっきり振るわれた。
直撃こそしなかったものの再び烈風が襲い、イクスは窓枠に頭を打ち付けた。
「ってえー!!」
「やっぱ誰かいっと違うな!ちょっと目標近くなったぞ。」
イクスの悲鳴に少女がケラケラ笑う。
後頭部を押さえながらイクスは窓枠に足をかけた。
およそ三階分を飛び降り、少女の元に走り寄る。そして小さな手に握られた大刀の束を押さえ込んだ。
「おらガキ、あんまり調子に乗んじゃねえぞ?」
「おいらが『かまいたち』の練習してるとこにいるてめえが悪いんだろっ!離せっ!!」
「ああ?ソレが大人に対して口きく―」
ふとイクスが黙り込む。
そして押さえていた大刀の束を離した。
少女はおかっぱの髪と同じ色の目で訝しそうにイクスを見た。
「あーいや、悪ぃのオレか。確認しねえで出てきたしな…。」
バツが悪そうに呟いたイクスを、少女は今度はやや不思議そうな色の混じった目で見つめた。
***
「てめえ何だ?変なこと言うヤツ。」
「お前よりは変じゃねえよ、大刀のガキ。」
「おいらは椿・フレミングだ。変な色頭!」
「オレはイクスだ。変な色はお互い様だろーが、どピンク。」
「その色ちょっとだけ赤いヤドクガエルっぽいな。」
「カエルだあ?バカにすんなよガキ!」
「てめえこそおいらの好きなカエルバカにすんじゃねえぞ!」
振りかぶられた大刀は、イクスがギリギリまで間合いを詰めたことで振り戻せなくなった。
イクスがニヤリと笑う。
「戦わねえ戦いってのはこーすんだよ。小せえ体で下手に大モン振り回してっと逆に不利だぜ?」
「う~…。」
今にも噛み付きそうな少女、椿・フレミングの頭をひとつくしゃっとなでると、イクスは腕のバングルを外した。
途端に体が透けだす。
目を瞠った椿にニッと笑うとバングルを世界の隙間に放り込む。吸い込まれるように水晶付きのバングルは虚空へ消えた。
「ま、気ぃつけてやれよ。じゃー…なっ?!」
「おいらにさっきの『戦わねえ戦い』っての教えろ!」
「遅えよ。バングル放っちまったし、また会えたらな。つか服離せ、馬鹿力。脱がす気か。」
「幽霊やろう!絶対だぞ!」
「へーへー。じゃあな。」
イクスの体は完全に透け切り、掴んでも手に残るのは空だけになった。
***
「どうだ、幽霊やろう!」
「イクスだっつの!あーあーモンスター殺るついでに人んち破壊しまくりやがって…椿ちゃんよお、テメェマジで戦い方覚える気あんのか?」
「おいらはいつでも本気だぞ?」
「その本気がどっち向いてんだか…ヤベ、人群がってきたし。逃げんぞ。」
「おうっ!」
しばらくの間黒髪ピアスの男と牡丹色の髪で赤い着物を着た少女はその近隣で災厄と呼ばれ、彼らが場所を移すまで恐れられたとか何とか。
「不本意だな。」
「だな。」
「テメェは自業自得っつーんだよ。」
なんだかんだで仲良し…かも。
ケンカ仲間といってもびみょ~な線かもしれません。
むしろお互いでケンカしてそうなイメージがあるのですが、らけ様どうしましょう?
ケンカ魔が2人減ってリヴ界が平和になればOKでしょうか?
平和になる…気がどうもしないのは気のせいですよね?
ヤシロがまた駄文を書いたよ!
捏造しまくりな2人のケンカ魔の出会いだよ!
文も絵もらけ様に捧げるそうだよ!
期待は…しない方が身のためだね!!
*** *** ***
「んー、どっかでケンカやってやがんな。」
白くあやふやな世界でイクスはあくび混じりに呟いた。
ゴンだかガンだかガラピシャーンだかいう不吉な音が聞こえたと思われる方向へ、ふらふらゆらゆらと漂うように近寄っていく。
「んだよ、ほとんど終わってんじゃねえか。しかもケンカじゃねえし。」
外をのぞいて一言。
のぞいた先にはミツバチの死骸が転がっていた。
ハチ、クモ、カマキリ、タガメというのは、遺伝子操作で『誰か』が作った改良…いや、改悪種らしい。
一括してモンスターと呼ばれる彼らと出会うと大抵はろくなことにならないが、それまでに殺した相手のお宝を溜め込んでいたりする。
それを狙うハンターもそれなりにいるのだ。
イクスにはその趣味がいまいちよくわからないが。
「ケンカすんならやっぱ同種がいいよなあ?」
絶対にその方が面白い。
タバコに火をつけながらイクスが誰もいない空間に賛同を求める。
返事など微塵も期待していなかったが、タイミング良くゴシャッと何か潰れたような音がした。
「んだあ?」
距離的に少し遠い。
音の近くに辿り着くまでにもう二回。ついでにブンブンという低い風の唸る音が混じる。
ようやく実世界の音源と接する辺りに来ると、イクスは外を確かめもせず、手近に浮いていた水晶付のバングルに手を伸ばした。
***
「…廃墟か?」
実体化したイクスがバングルを嵌め直しながら白けた顔をする。目の前にあるのはひび割れて今にも崩れそうな灰色の壁だった。どうやら建物の内側、左右の長さを見ると廊下らしい。
面白そうな音がしたから来てやったっつーのに。
煙草をくわえたまま舌打ちした瞬間、あの低い風の唸りが聞こえた。
特別カンが鋭いとは思わない。だが、死なない程度に目端は利く。
音と共に壁のひびが大きくなったのをイクスの黒い目は見逃さなかった。
横様に飛び、頭から突っ込むようにごろごろと何回転かする。烈しい風が横を通り過ぎた。
すぐに膝立ちになり、先ほどまで立っていた場所を確認する。
爆発でも起きたような大穴が開いていた。
床もすっぽり抜けているようで、ここが二階以上の建物と知れる。
「つか何だよ今の?!」
ガラスなどとうに四散して枠しか残っていない窓から頭を出す。
濃いピンク色と赤、そして長い黒が見えた。
***
「なんでおいらの思った方にいかねえんだ?」
濃いピンク色がかくんと横に倒れる。
さらっと色が重力に沿って流れた。
「っじゃもっかい―」
「ちょっと待てちょっと待てちょっと待てー!!そこのガキ!!」
長い黒を構えかけた濃いピンク色が上を向いた。目も同じ色をしている。
「今アレやったのお前か?!だったらオレが避難するまで次やんじゃねえぞ!」
窓から身を乗り出し、イクスは破壊跡を指差して怒鳴った。
しかし濃いピンク色はにぃっと口元を歪めた。
そして構えた黒く長い、少女が持つにはどう考えても不釣合いな剣が思いっきり振るわれた。
直撃こそしなかったものの再び烈風が襲い、イクスは窓枠に頭を打ち付けた。
「ってえー!!」
「やっぱ誰かいっと違うな!ちょっと目標近くなったぞ。」
イクスの悲鳴に少女がケラケラ笑う。
後頭部を押さえながらイクスは窓枠に足をかけた。
およそ三階分を飛び降り、少女の元に走り寄る。そして小さな手に握られた大刀の束を押さえ込んだ。
「おらガキ、あんまり調子に乗んじゃねえぞ?」
「おいらが『かまいたち』の練習してるとこにいるてめえが悪いんだろっ!離せっ!!」
「ああ?ソレが大人に対して口きく―」
ふとイクスが黙り込む。
そして押さえていた大刀の束を離した。
少女はおかっぱの髪と同じ色の目で訝しそうにイクスを見た。
「あーいや、悪ぃのオレか。確認しねえで出てきたしな…。」
バツが悪そうに呟いたイクスを、少女は今度はやや不思議そうな色の混じった目で見つめた。
***
「てめえ何だ?変なこと言うヤツ。」
「お前よりは変じゃねえよ、大刀のガキ。」
「おいらは椿・フレミングだ。変な色頭!」
「オレはイクスだ。変な色はお互い様だろーが、どピンク。」
「その色ちょっとだけ赤いヤドクガエルっぽいな。」
「カエルだあ?バカにすんなよガキ!」
「てめえこそおいらの好きなカエルバカにすんじゃねえぞ!」
振りかぶられた大刀は、イクスがギリギリまで間合いを詰めたことで振り戻せなくなった。
イクスがニヤリと笑う。
「戦わねえ戦いってのはこーすんだよ。小せえ体で下手に大モン振り回してっと逆に不利だぜ?」
「う~…。」
今にも噛み付きそうな少女、椿・フレミングの頭をひとつくしゃっとなでると、イクスは腕のバングルを外した。
途端に体が透けだす。
目を瞠った椿にニッと笑うとバングルを世界の隙間に放り込む。吸い込まれるように水晶付きのバングルは虚空へ消えた。
「ま、気ぃつけてやれよ。じゃー…なっ?!」
「おいらにさっきの『戦わねえ戦い』っての教えろ!」
「遅えよ。バングル放っちまったし、また会えたらな。つか服離せ、馬鹿力。脱がす気か。」
「幽霊やろう!絶対だぞ!」
「へーへー。じゃあな。」
イクスの体は完全に透け切り、掴んでも手に残るのは空だけになった。
***
「どうだ、幽霊やろう!」
「イクスだっつの!あーあーモンスター殺るついでに人んち破壊しまくりやがって…椿ちゃんよお、テメェマジで戦い方覚える気あんのか?」
「おいらはいつでも本気だぞ?」
「その本気がどっち向いてんだか…ヤベ、人群がってきたし。逃げんぞ。」
「おうっ!」
しばらくの間黒髪ピアスの男と牡丹色の髪で赤い着物を着た少女はその近隣で災厄と呼ばれ、彼らが場所を移すまで恐れられたとか何とか。
「不本意だな。」
「だな。」
「テメェは自業自得っつーんだよ。」
なんだかんだで仲良し…かも。
わああああああっ///
こんにちは!なんとなんともうなんかすごいことになってますn(
あっ、わたし的には喧嘩しつつもモンスターとかなにやらには息がぴったりだったらいい、な!←
ですね、、さらにやっかいな奴になりそうですね笑
もうそして素敵な小説と絵をありがとうございました!
椿もなんかイメージどおりってか、こんなにかわいくなるんですね!←
わたしがやったらどうしても下品になってしまうのはなぜでしょうk←
本当にありがとうございました!そしてまた覚悟しといてくださいn(ふふ←
では、今度のアップの時にこちらこそちゃんと報告させてもらいますね!
ほんとうにありがとうございました^^^!
by らけ (2009-06-26 20:14)
ごきげんようです。
ケンカ魔というより破壊魔が2人…でしたかね?
ケンカしながらモンスター相手にして、とどめの権利はどっちにあるかでぎゃーぎゃー騒いでくれるととてもいいと思います。
椿ちゃん可愛いじゃないですか!
イクスと絡ませると悪口がぽんぽん出てきて大変面白うございました。ごちそうさまでしたのんVv(堪能)
え?覚悟…必要ですか?どういう意味でえぇぇー?!
報告してプラスになるかは極めて不明ですが…それでもよろしければ。
by ヤシロ (2009-06-26 20:53)