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「『資源』とかけたわけではありませんけれどリユースですの」byMeena [喋り場]

とある場所で。

「お久しぶりですわね。」
「オヤ、Meena嬢お久しぶりでゴザイマス。」
「あれー久しぶりだねぇ。」
「久しぶり…だっけか?」
「あら、あなたは先週会いましたもの…。今日は…その、あなた方にお礼を言いに来ましたの。コホン、先日のわたしの誕生日にブーケをくださってありがとう。少し驚きましたわ。」
「さすがに僕らが入れる警備じゃなさそうだったからねぇ。瞬影くんにお願いしたんだよー。」
「制服着てんのに無料でお届けって職権濫用だぜ?アレ。まだ運輸の方にはバレてねーから黙ってるけどさ。」
「ワタクシが忍び込んでもよろしかったのデスガ、どうも真剣味というか真実味に欠けるのでゴザイマスヨ。他に入れる方もいらっしゃいませんしネ…瞬影サマが適任でゴザイマシタ☆」
「そうそう。あ、でもixさんでも入れたかなぁ?」
「あ。むしろアイツのが楽に入れたんじゃねーの?」
「だけどスーツ、着てくれたと思う?」
「…そりゃ無理かも。」
「とにかく、感謝しておりますわ。どなたの発案だったんですの?」
「僭越ながらワタクシめでゴザイマス。ホンのきっかけだけでしたケレド。」
「僕がたまたまMeenaちゃんの誕生日控えててさー、ぽろっと言ったら『プレゼントはどうなさるのデス?』って。さすがクラウン・クラウンさんだよねぇ、よそでパーティーだろうから渡せないって言っても『当日に差し上げるから価値があるのデスヨ』だなんてさー。」
「別の日にどっか呼び出して渡すつもりだったんだよな、オレら。」
「受け取る側のレディにわざわざ足を運ばせるのは感心いたしまセン★」
「きちんとしつけられているのね、クラウン・クラウン。」
「わー、ブルジョワの犬?」
「お抱えになればそうなりますネ。いかがでゴザイマショウ、レディ?」
「やめておくわ。あなた、ストリートで人気があるのでしょう?ひとり占めしたら恨まれそうだもの。」
「ソレは残念でゴザイマス。」
「って、そんなに残念そうでもないじゃん。」
「ヒトにはそれぞれ居場所があってよ。ところで終名さんは?あのお花、終名さんが育てられたものでしょう?」
「終名さん、最近前にも増して付き合い悪くなっちゃってて…それにしてもよくわかったねぇ。」
「あんな特殊な花、取り寄せるかあの方の所でない限りこの時季手に入りませんわよ。付き合いが悪くなったって、あのことかしら…?」
「多分その『アノコト』。終名フリー事件!」
「ちょ、瞬影くん、そんな不謹慎な言い方はやめようよ。」
「えー、そーおー?」
「いない方を噂の種にするのも品がよろしくないですわ。後で個人的にお礼にうかがうことにして、今は別の話題にしませんこと。」



「別の話題といえバ…レスト様、1ヵ月ほどお姿を見なかったように思うのデスガ?」
「そーいや。久しぶりに見たと思ったら思いっきり髪の毛イメチェンしてるしー?」
「え?あはは、似合わないかなぁ?」
「前のオレンジ色よりは落ち着いていて上品ですわね。」
「つーか美味そう?チョコ色。」
「それ、他の人にも言われたよ…。」
「失恋して傷心放浪の旅にでも出ていらっしゃったのでゴザイマスカ?」
「あ、えーと…うん、色々あったんですよ…。」
「…先月隣と、3つほど先の街でいくつか事件がございましたわね。家屋倒壊、火事、そして…殺人。…どこへ行ってらしたのか知りませんけれどまたお会いできて良かったですわ。」
「ブッソーだよなー。つか隣の街ってヤバくね?オレんち山奥だしさー。」
「あら、今更あの元研究所兼工場に行こうなんて方、いらっしゃらなくってよ?」
「瞬影様、あの幽霊スポットの廃工場にお住みだったのデスネ…今度少々寄ってもヨロシイでしょうカ?ワタクシそういうのが大好きなものデシテ…。」
「いーけどクラウン・クラウンて意外な趣味してんのー。」
「ぜひとも引きずって行きたいツレもおりますノデ、ヨロシクお願いいたしますネ♪」
「おー、夕方くらいからなら大抵いるー。」
「まったく、怖がりな方をあまりからかうものではなくってよ?」
「Ya,レディ。このクラウン・クラウン、肝に銘じて適度な範囲にしてオキマス。」
「うーん、僕はそういう怪談とか恐怖スポットとかわりと平気な方だなぁ。怖いものってあんまりないかも。」
「じゃあひとつ、レストさんが怖がる…怖がるのかしら?…情報を差し上げますわ。」
「何?Meenaちゃん。」
「えーと、ああ、ありましたわ。先日の事件で周辺警備に雇われた傭兵がこの辺にも流れてきておりますの。その中に『士舷』という名の傭兵がいるそうですわ。」
「・・・・・え?」
「しげん?誰ソレ?レストの知り合いか?」
「アア、道理で最近ストリートにもバーにもごつい方が増えたと思ってオリマシタヨ…。」
「Meenaちゃん、その人今どこにいるか知ってる?」
「さあ?それを教えてしまったら怖さ半減でしょう?」
「ゴメン、ちょっと先帰るね!」
「…ぅお?!すげーイキオイで帰ったぜ、マジで。しげんっつーヤツ、誰なんだよ?」
「それはレストさんに直接聞いていただけるかしら?わたしからは言えないもの。」
「何かワケ有りのようでしたガ…レスト様にも怖い?ものはあったようでゴザイマスネ。ちなみに瞬影様に怖いものハ?」
「金欠。」
「ナルホド。」
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さめ宗家めぐ

金欠は、おいらも怖い。
お抱え…のところ、なんか気に入ってしまいましたw
by さめ宗家めぐ (2010-03-27 01:06) 

ヤシロ

どうもお久しゅうございますー。←自分がブログ更新しないから

金欠は大抵の方の敵ですね!私にとっては悪魔に等しい存在です!!
お抱え、犬…いい響きじゃないですか(笑)。
もちろんのしん氏のお店で抱えてもらっても結構ですよー?
え?必要ない?
by ヤシロ (2010-03-27 12:01) 

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